ヒューリックリート投資法人(HLI)は14日、2015年8月期決算発表に伴い説明会を開催した。
当期(15年3月1日~8月31日)は、営業収益47億1,300万円(前期比16.3%増)、営業利益26億2,600万円(同1.2%減)、経常利益23億400万円(同0.8%減)、当期純利益23億300万円(同0.8%減)、1口当たり分配金は2,950円(前期:2,926円)。
期中、「笹塚サウスビル」(東京都渋谷区)、「東京西池袋ビルディング」(東京都豊島区)、「ゲートシティ大崎」(東京都品川区)の3物件を合計80億500万円で取得。期末の保有資産は31物件。取得価格合計は1,562億1,800万円となった。期末稼働率は98.2%。
同投資法人執行役員でヒューリックリートマネジメント(株)代表取締役社長の時田榮治氏は、当期について「派手さがなく地味目だが、着実に手応えを感じた6ヵ月」と述べた。また、「過熱化した不動産売買市場環境ではあるが、引き続き立地、スペック等に優れ、将来成長余力のあるスポンサーの開発物件・保有物件を中心に厳選投資を行ない、3~5年で資産規模3,000億円を目指していく」とし、「2期に比べて3期では、投資主の比率が個人が減少し、その分金融機関へのシフトが見られた。安定性を考え、個人投資主の比率を上げていくよう注力する」などと今後の戦略について説明した。
なお、16年2月の運用状況については、営業収益47億1,900万円。営業利益25億3,900万円、経常利益22億1,900万円、当期純利益22億1,800万円、1口当たり分配金2,840円を見込む。