不動産ニュース / リフォーム

2015/10/22

練馬の木造戸建てを女性専用シェアハウスにリノベーション/みまもルーム

女性専用シェアハウス「MotherTREE」外観
女性専用シェアハウス「MotherTREE」外観
木製の格子をファサードにあしらう。オートロックの役目も果たしている。夜はライトアップ。建物右側のアパートは、現時点では改修せず、シェアハウスと共用部を共用するなどして改修の方向性を考えていく
木製の格子をファサードにあしらう。オートロックの役目も果たしている。夜はライトアップ。建物右側のアパートは、現時点では改修せず、シェアハウスと共用部を共用するなどして改修の方向性を考えていく
共用リビングには、スギ板の木目をいかした1点もののテーブルを設置。床面を上げ掘りごたつとしても使えるようにした
共用リビングには、スギ板の木目をいかした1点もののテーブルを設置。床面を上げ掘りごたつとしても使えるようにした
居室は、障子戸やガラス戸をそのまま使用し、木造戸建住宅のぬくもりを大事にしている
居室は、障子戸やガラス戸をそのまま使用し、木造戸建住宅のぬくもりを大事にしている

 東京都文京区を拠点にオーナー目線の賃貸管理業を展開する(株)みまもルームが企画を手掛けた女性専用シェアハウス「MotherTREE」(東京都練馬区、全4室)が完成。入居者募集を開始した。

 同物件は、西武池袋線「富士見台」駅徒歩13分に立地する木造2階建ての戸建住宅(1972年築、建築面積約80平方メートル)をリノベーションしたもの。建物は現オーナーの実家で、隣地にはオーナー所有の賃貸アパートが建つ。2015年5月、オーナーからその有効活用策を検討してほしいと依頼された。

 当初、そのまま貸し出すことを検討したが厳しいと判断。隣地アパートと一緒に囲うようにファサードを共用し、シェアハウス+アパートとしての運用を決定した。現時点では、アパート(1DK×3戸)の改修は行なっていないが、シェアハウスとの間には通路が設けられており、シェアハウスの共用部を共有しながら、改修時期を検討していく方針。

 建物外壁は、黒で塗装。オートロックを兼ねる木製の格子で1階部分を覆った。内部は、70年代の木造住宅の造りを生かし、そのぬくもりと新しい素材との融合を目指した。ウォールランプや椅子、木戸の取っ手、ガラス、襖、折り上げ天井などを従前の建物から引き継ぎ、現代風にアレンジして使っている。共用部や各居室も、木肌を生かしたダイニングテーブル、無垢材の床など、むき出しの柱など、随所に木の温かみを感じられるよう改修した。また、駅までのアクセスを軽減するため、入居者向けにシェアサイクル3台を用意する。

 居室は、6~7畳大。現在3室を募集しており、月額賃料は、6万3,000~6万8,000円(共益費込み)。

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