不動産ニュース / その他

2015/10/29

東京都心部のAクラスオフィスビル、成約賃料が2期連続で上昇/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は29日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2015年第3四半期版(7~9月)を発表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の賃料は、1坪当たり3万5,652円(前期比6.8%上昇)と、2期連続の大幅上昇となった。市況回復の加速を受けて、テナント募集における貸手側の強気な姿勢が見て取れる結果となった。
 空室率は4.0%(同0.8ポイント改善)。新規竣工がなかったことなどが影響した。

 一方、Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、坪当たりの賃料が1万8,471円(同1.9%上昇)と、上昇基調に転じたものの、第1四半期の数値(1万9,006円)には至っておらず、緩やかなペースといえる。
 空室率は3.4%(同0.2ポイント改善)と3期連続で改善。拡大傾向の需要は賃料上昇が進むAクラスビルから比較的割安感のあるBクラスへと拡大しており、需給バランスの改善が広がってる。

 また、賃料を前年同期と比較すると、Aクラスビルは17.5%上昇、Bクラスビルは5.8%上昇とそれぞれプラスを維持。昨年までは両クラスとも低下傾向が続き、賃料下落サイクル入りの目安となるマイナス局面入りも視野に入っていたが、2期連続の持ち直しとなった。

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