不動産ニュース / 開発・分譲

2015/11/2

「大名古屋ビルヂング」竣工。名古屋エリアで最大級の基準床面積/三菱地所

完成した「大名古屋ビルヂング」。名古屋駅前の新ランドマークとして期待が高まる
完成した「大名古屋ビルヂング」。名古屋駅前の新ランドマークとして期待が高まる

 三菱地所(株)は10月31日、JRなど「名古屋」駅前で開発を進めていた「大名古屋ビルヂング」(名古屋市中村区)を竣工、2日にプレス向けの見学会を開いた。

 同ビルは、約半世紀にわたって「名古屋」駅前の象徴として親しまれてきた旧「大名古屋ビルヂング」を、隣接するホテル(ロイヤルパーク イン 名古屋)と一体化し建て替えたプロジェクト。完成後は敷地面積9,155.56平方メートルに鉄骨造鉄骨鉄筋コンクリート造地上34階地下4階塔屋1階建て・高さ174.70mのオフィス・店舗からなる複合ビルとなった。延床面積は約14万8,000平方メートル。
 都市再生特別地区の指定に基づく容積率の割り増しを受けている。

 7~33階のオフィススペースは、基準階床面積約730坪の無柱空間で最大14分割が可能、基準床面積は名古屋エリアでは最大級だという。天井高についても2,850mmを確保。同エリアでは最高の高さとした。特に7~16階は、金融機関やクリニック、健診センターを設け、「ライフスタイル&サービス」と称する新たな集客ゾーンとした。

 5階にはテナント専用の貸会議室を設けるなど、同ビルに勤めるワーカーの利便性を高める。さらに5階に設けるテラスは屋上庭園として一般にも開放。地域のワーカーや商業店舗への来場者の憩いの空間とする。地下1~地上3階には、伊勢丹をキーテナントとする商業店舗を誘致。物販・飲食店を中心とした約70のテナントを誘致する計画。

 ビル単体での性能に加え、近隣の放置自転車問題への対応として、952台収容の地下駐輪場を設けたり、南北に抜けられる地下道の整備や拡幅など、地域の利便性を高める取り組みも実施。また、地域で親しまれてきた旧ビルの歴史を継承するため、住居表示の銘板をそのまま利用、旧ビルの1階に飾ってあったモザイク画をエントランス部分に移設するなどしている。

 11月1日より入居がスタート。竣工時契約率については「当社として満足のいく数字。近隣のオフィスから移転需要も強く、早い段階で満室稼働にできるはずだ」(同社執行役員名古屋支店長・仲條彰規氏)と自信を見せる。

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