旭化成ホームズ(株)は6日、2016年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(15年4月1日~9月30日)の連結売上高は2,580億円(前年同期比0.8%増)、営業利益244億円(同9.4%減)となった。
主力の建築請負事業では、都市住宅ナンバーワンを目指し、都市における新たな住まい方・住ソフトの提案など同社の強みをさらに強化する事業展開に注力。戸建住宅のヘーベルハウスでは、今年40周年を迎える「二世帯住宅」の販促キャンペーンなどを積極的に展開した。賃貸住宅のヘーベルメゾンでは、入居者同士のコミュニティ形成という付加価値提案で差別化を図り、現在管理戸数300棟2,000戸超となった「ヘーベルメゾン+わん+にゃん」などのさらなる拡大・普及に努めた。これらの結果、セグメント売上高1,838億円(同2.2%減)、営業利益174億円(12.0%減)、受注高は2,173億円(同0.2%減)となった。
不動産部門は、賃貸管理事業での管理戸数が順調に増加。賃貸住宅入居者募集代理店ネットワーク「ヘーベルROOMS」の認知度アップ・サービス向上等に努めた。分譲事業では、強みである「合意形成力」を生かした「権利者とともに創るマンション事業」を目指し、マンション開発における独自のポジション構築・強化に努めた。高経年マンション建て替え事業では、同社過去最大規模の大型団地建て替え事例「アトラス調布」を竣工、着工実績も新たに2件加え、累積22件となった。これらの結果、セグメント売上高456億円(同12.4%増)、営業利益27億円(同18.1%減)となった。
リフォーム事業では、大型改装工事の受注拡大を図るため、「夫の家事」に着目した定年退職を迎えるアクティブシニア夫婦向けの新商品「家事郎(イエジロー)の一日」を発売するなど提案力を強化。その結果、セグメント売上高278億円(同5.6%増)、営業利益34億円(同23.2%増)、受注高278億円(同5.8%増)となった。
通期については、連結売上高は当初予想を70億円上方修正し5,870億円、営業利益は同40億円上方修正し620億円を見込む。なお、当期末の受注残高は5,545億8,200万円。