不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/11/17

1口当たり分配金は8,001円/JRE15年9月期決算

 ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は16日、2015年9月期決算を発表した。

 当期(15年4月1日~9月30日)は、営業収益299億8,000万円(前期比5.9%増)、営業利益120億5,400万円(同7.2%増)、経常利益104億8,700万円、当期純利益104億7,600万円(同8.9%増)、1口当たり分配金8,001円(同320円増)。8,000円台への回復は12年3月期ぶり。

 期中、「梅田スクエアビルディング」(大阪府大阪市、取得価格:155億2,300万円)を取得したほか、「汐留ビルディング」(東京都港区、同:101億円)の信託受益権の準共有持分5.0%を追加取得、「AER(アエル)」(宮城県仙台市:同186億4,000万円)の建物所有割合55.35443%を取得した。取得価格合計は442億6,300万円。また、マーケット賃料を下回る賃料水準で入居中のテナントを中心に増額改定交渉を実施し、期末の月額賃料は45億4,500万円に。保有するポートフォリオは70物件、取得価格合計9,277億7,800万円、総賃貸可能面積83万2,030平方メートルとなった。

 なお16年3月期については、営業収益303億8,000万円、営業利益121億5,000万円、経常利益105億9,000万円、当期純利益105億8,000万円、1口当たり分配金8,080円を見込む。

 同日行なった決算説明会で資産運用会社であるジャパンリアルエステイトアセットマネジメント(株)代表取締役社長の片山 浩氏は、「想定していなかったAERの取得と、賃料の増加が寄与した。物件取得環境は厳しい状態だが、取得検討を行なっている物件は550億円ほどあり、チャンスはまだある。引き続きNOI利回り4.4%程度をめどに物件取得を進めながら内部成長を着実に積み上げていき、将来的には分配金9,000円を目指す」と述べた。

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