不動産ニュース / リフォーム

2015/11/18

既存ストック活用したホテル・旅館事業を加速/コプラス

「IMANO TOKYO HOSTEL」外観。築40年の事務所ビルを改装した
「IMANO TOKYO HOSTEL」外観。築40年の事務所ビルを改装した
ドミトリータイプの部屋。前には荷物が置け、衣服が掛けられるスペースを確保
ドミトリータイプの部屋。前には荷物が置け、衣服が掛けられるスペースを確保
個室では畳を採用した
個室では畳を採用した

 (株)コプラスは、ホテル・旅館事業を加速する。その初弾として同社が企画・設計に携わった、外国人観光客向けゲストハウス型ホステル「IMANO TOKYO HOSTEL(イマノ・トーキョー・ホステル)」(東京都新宿区、全22室・134ベッド)を20日にオープン。17日、報道陣に公開した。

 同社のホテル開発事業は麻布に続く2弾目。同物件は、もともと東京メトロ「新宿3丁目」駅徒歩3分に立地する築40年の事務所ビル。法律違反のシェアハウスが入居するなどの問題を抱えていたため、(株)ビーロットが取得し、テナントに退去してもらった上で、ホステルに改装した。

 建物は、敷地面積193.83平方メートル、延床面積906.51平方メートル。地上5階建て。2~5階が宿泊スペースで、客室タイプは、ドミトリー、POD(2段ベッドながら1人用のスペースがボックス型で区切られるベッドルーム)、個室を用意。3階は女性専用とした。各階は水回りのほか、宿泊者が談話できるラウンジを設けている。

 1階は宿泊者以外も利用できるカフェ&バーを設け、内外の交流を促進。スタンディングをベースに、夜は「角打ち」(酒屋での立ち飲み)をテーマにショーケースからさまざまな酒が選べるなど、日本らしさを出した。

 また、福岡県糟屋郡篠栗町では、旅館再生事業にも着手する。ファスティング(専用の飲料と水を摂取する断食手法)専門の旅館とする予定。一定規模以上の企業では、今年12月より従業員に対するストレスチェックが義務化になることを踏まえ、法人の福利厚生利用を中心に提案していく。篠栗町には四国に縁のある八十八ヵ所の札所があることから、寺と連携し座禅をプランに組み込むなども検討している。同物件は来年夏開業予定。

 今後も観光地を中心に、同社がテーマとする「コミュニティ」「まちづくり」の切り口で展開できる物件があれば積極的に開発していく方針。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。