シービーアールイー(株)は17日、『CBREワークプレイス・ストラテジー白書』を発刊した。
同白書は、戦略的なオフィス環境(ワークプレイス)の変革を通じて、職場環境の再構築を行なう方法をまとめたもの。各組織のビジョンや目標を踏まえた上でのワークプレイス変革計画の概要を分かりやすく示している。
同社は2014年4月に、本社移転に伴い都内4ヵ所の拠点を統合。各自のデスクを持つ従来のオフィス環境から完全フリーアドレス性の“アクティビティベース型ワーク”環境へと移行しており、移転から1年8ヵ月が経過した今、どのような成果があったかを提示している。
同社では、固定席をフリーアドレスにしたことで、全体面積を18%縮小することができ、さらに移転後はレイアウトの変更をすることなしに15%の人員増加を実現する等の効果が得られた。
また、コピー機の数を半分以下に削減し、オンデマンドプリンターを導入したところ、年間約3,000万円のコスト削減に成功。オフィス内の紙資料も92%削減できたとしている。
さらに、社員へのアンケートでは、76%が「新しいオフィスの方が生産性が上がった」との回答を得ており、明確な成果が確認された。
同日開催した記者説明会において、同社ワークプレイス・ストラテジー ディレクターの金子千夏氏は、「オフィス環境の変革を戦略的に実現するには、自社ブランドの再確認や、社員にとって適切なワークスタイル等を確認していく必要がある。このような物理的環境の改善は社員にとってもメリットが多い」と話した。