


(株)サンケイビルとUDS(株)は、ゲストハウス型ホテル事業第2弾となる「GRIDS(グリッズ)日本橋イースト」(東京都中央区、全115室(POD・ドミトリータイプ含む))を竣工。1月のグランドオープンに先駆け、22日に報道陣に公開した。
外国人観光客をメインターゲットに、2段ベッドながら1人用のスペースがボックス型で区切られるベッドルーム(POD(PRODUCT SHELTER))が設置され、水回りなどは共用とし、宿泊者同士が交流できるラウンジ等を併設した宿泊施設。4月にオープンした「秋葉原」同様、UDSが設計・運営を担当する。
「日本橋イースト」は、敷地面積163.93平方メートル、延床面積963.38平方メートル、鉄筋コンクリート造地上8階建て。1994年築のオフィスビルを取得し、コンバージョンしたもの。都営新宿線「馬喰横山」駅徒歩2分、都営浅草線「東日本橋」駅徒歩3分に立地。
PODをメインにしながら、最上階には通常のホテルのように個室を用意するなど、ファミリー需要にも応えていく。秋葉原と比較して、女性専用フロアを増設。ベッドやシャワースペースのサイズも拡大するなどさらに使い勝手を向上させた。
1階には、クラフトビールと軽食を提供する飲食店を出店。2階に設置した宿泊者専用のコモンルームには、シンクやポット、トースター、電子レンジ、冷蔵庫などを用意した。
そのほか、設備の一新、外壁修復、屋上の防水加工などを実施している。改修費用は坪当たり約70万円。
宿泊施設部分のオープンは25日、全体オープンは1月25日を予定。すでに予約受付を開始しており、年末年始にかけ、高い申込状況だという。そのうち7割が外国人客。宿泊料はPODが3,300円~、プレミアムルームが1万8,000円~。
第3弾目は浅草橋で50坪程度の土地を取得済み。グリッズシリーズ初の新築物件となる予定。2017年後半に竣工予定。4弾目も計画中。また、東京のほか、大阪、福岡、札幌で仕入れを検討している。「コンバージョン等に適した物件の仕入れ競争が激しくなってきた。浅草橋では新築でも採算が合うことが分かったので、今後は対象物件の裾野を拡大して仕入れていく。また、秋葉原ではビジネスユースも多く、観光客と両方を取り入れることで安定稼働ができていることから、両方の顧客獲得が見込める立地で出店を計画している」(サンケイビル住宅事業グループ新規事業開発部長・井上 斉氏)。