大東建託(株)はこのほど、同社完全子会社のケアパートナー(株)が運営するデイサービス施設「ケアパートナー三ツ池」(横浜市鶴見区)を完成させ、21日に報道関係者向けの見学会を開いた。同社として全国で67ヵ所目の大規模通所介護施設。
同施設は、同社がオーナーの土地活用で建築した鉄筋コンクリート造5階建ての賃貸マンション「グランドソレーユ三ツ池公園」(総戸数20戸)の1階部分に設置。JR「鶴見」駅よりバス20分に立地する。施設面積は644.49平方メートル、面積211.72平方メートルの無柱空間の集会室や大浴場、体力測定ルームなどで構成する。最大収容人数は68人。2016年2月1日の開設に向け、130~180人をめどに利用会員を募集している。
ケアパートナーが運営する大規模事業所67施設のうち65施設は、今回のような、大東建託施工賃貸住宅の併設物件。最大収容人数60人以上の大規模施設をメインに展開しており、身体機能の維持や要介護度の改善を目的とした運動プログラム「Qアップトレーニング」の提供、大規模ならではの他の利用者との交流などを特徴とする。
近年、土地活用を考える土地オーナーから、こうした介護福祉施設を併設する要望が強いという。「グランドソレーユ三ツ池公園」は施工床面積1,051坪、賃貸住宅は間取り2LDK、家賃11万1,000~11万6,000円。総事業費は6億5,465万円に対する表面利回りは5.6%。「すべて賃貸住宅の場合に比べると、どうしても利回りは低くなるが、社会貢献がしたいという土地オーナーは多い。また、介護施設自体の利益率も低いが、賃貸住宅の付加価値アップ、建設との相乗効果が見込め、当社としても社会の要請に応えられる事業となっている」(同社)と、今後も強化していく方針を明らかにした。