不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/1/21

首都圏中古マンション70平方メートル平均価格、7年ぶりに3,000万円台に/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは21日、三大都市圏における中古マンション70平方メートル換算価格の年別推移・2015年版を発表した。

 15年の首都圏中古マンション平均価格は3,070万円(前年比7.7%上昇)。2年連続の上昇となり、7年ぶりに3,000万円を突破。ミニバブル後の価格高騰期を超える水準となった。

 全体をけん引したのは東京都。都県別に平均価格をみると東京都4,252万円(同11.5%上昇)、神奈川県2,513万円(同3.0%上昇)、埼玉県1,895万円(同2.1%上昇)、千葉県1,801万円(同2.2%下落)となり、東京都が他の3県に比べて突出して上昇している。
 主要都市別では、東京23区が4,748万円(同13.0%上昇)と急騰。直近のボトムである12年(3,975万円)と比較して約800万円上昇、ミニバブル期のピーク価格を上回った。このほか、横浜市2,668万円(同3.6%上昇)、さいたま市2,188万円(同4.7%上昇)と、両市では県平均の上昇幅を上回るなど、東京と同じくエリアの中心部が全体平均を押し上げている様子がうかがえた。一方、千葉市では1,662万円(同3.3%下落)と8年ぶりに1,700万円を割り込んだ。

 近畿圏は1,861万円(同2.4%上昇)と3年連続の上昇。大阪府が1,940万円(同4.5%上昇)、兵庫県が1,765万円(同0.2%下落)となった。主要都市では大阪市が2,367万円(同6.8%上昇)、神戸市1,809万円(同1.2%上昇)となった。

 中部圏は1,539万円(同3.4%上昇)で2年連続の上昇となった。愛知県が1,621万円(同4.7%上昇)、名古屋市が1,903万円(同6.5%上昇)。名古屋市は直近10年で初めて神戸市の価格水準を上回った。

 なお、15年12月の中古マンション価格は、首都圏が3,269万円(前月比0.2%下落)と、連続上昇が15ヵ月でストップ。東京都内の事例シェア拡大が一服したことが要因。近畿圏は1,957万円(同1.7%上昇)、中部圏は1,573万円(同1.1%上昇)といずれも強含みで推移している。

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