不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/1/27

東京都心部Aクラスのオフィスビル、成約賃料が大幅に下落/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は27日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2015年第4四半期版(10~12月)を発表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階貸室面積300坪以上、築年数15年以内)の賃料は、1坪当たり3万2,872円(前期比7.8%下落)と大幅に低下した。景気や経済成長にペースダウンの兆しが出ていることから、今期の賃料下落が一時的な調整で止まるか、本格的な調整局面に向かうか今後の展開を注視する必要があるとしている。空室率は3.3%(同0.7ポイント下降)と、08年第4四半期以来の3%台となった。

 Bクラスビル(基準階貸室面積200坪以上でAクラスに該当しないビル)は、坪当たり1万8,261円(同1.1%下落)。13年以降、1期ごとの上下を繰り返しながら上昇傾向を続けてきたが、15年第1四半期をピークに横ばいから低下へ向かう兆しが見られる。空室率は3.2%(同0.2ポイント下降)と4期続けてマイナス。Aクラスビルで進んだ賃料上昇を背景に、需要が拡大したことが空室率を押し下げた原因としている。

 また、賃料を前年同期と比較すると、Aクラスビルは7.5%上昇、Bクラスビル6.6%上昇とそれぞれプラスを維持。Aクラスビルは15期連続のプラスとなり、16期連続の対前年同期比プラスの更新が目前となった。

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