不動産ニュース / その他

2016/1/28

福井大学キャンパスの省エネ事業、光熱水費大幅削減/オリックス・ファシリティーズ

 大京グループのビル管理事業を手掛けるオリックス・ファシリティーズ(株)は26日、三菱UFJリース(株)、東テク(株)とともに、2015年4月より福井大学松岡キャンパス等(附属病院を含む全キャンパス)において開始した「管理一体型ESCO事業」(契約期間:7年)がほぼ計画目標を達成したと発表した。

 ESCO事業とは、省エネルギーに関する包括的なサービスを提供するビジネス。提供する省エネルギー効果を保証し、省エネルギー効果(コスト削減)の一部を報酬として受け取るもの。設備システムを見直し、機器等を旧型から新型に更新することで、光熱水費を削減。削減された光熱水費を設備の更新等の設計、工事費に充当する。機器更新の費用は事業実施中にESCO事業者に対して削減保証額の中から支払われるため、顧客が事前に資金の準備をする必要がない。

 今回の「管理一体型ESCO事業」では、ESCO設備だけでなく、既存設備の省エネ効果の保証、運転・維持管理を事業者自らがトータルでサービスを提供。三菱UFJリースが代表企業として全体コーディネートと事業資金の調達を、東テクが設計施工および省エネ計算、省エネ運転計画および調整、効果検証の取りまとめを行ない、同社が省エネ運転、運用改善、効果検証を行なう。

 同社は顧客とのスムーズな情報共有環境の整備、本社のタイムリーな現場支援、各業務の発生頻度や対応時間、設備運転状況等の「見える化」による設備や施設運営の傾向を分析、最適な改善提案などを実施した。その結果、年間約1億5,000万円の光熱水費削減目標に対し、約99%の達成(4~11月までの累計削減額9,000万円)を実現。特に運用改善においては147%となり計画を大幅に上回る見込みとなった。

 同社では今後、設備の老朽化やエネルギーコスト等の問題を改善すべく、国立大学附属病院のほか、地方自治体が運営する病院や民間病院、官公庁施設等の大規模な施設にも同事業の展開を図っていく方針。


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