不動産ニュース / その他

2016/1/29

不動産投資市場の拡大と国際競争力の強化等について意見交換/国交省

懇談会の様子
懇談会の様子

 国土交通省は29日、2回目となる「不動産投資市場政策懇談会」(座長:牛島総合法律事務所弁護士・田村 幸太郎氏)を開催した。

 今回は、「成長分野における不動産都市市場の拡大と国際競争力の強化」「資金供給の担い手の多様化等」「不動産市場の透明性向上等」について、それぞれの課題検討の方向性案を発表した。

 「成長分野における不動産投資市場の拡大と国際競争力の強化」については、観光、物流、ヘルスケア等を成長分野と位置づけ、耐震・環境不動産普及促進事業や不動産特定共同事業の活用推進を図るべきではないかと提案。公的不動産や企業不動産の活用推進に対する取り組みも必要であると述べた。

 また、「資金供給の担い手の多様化等」については、年金基金等機関投資家による投資促進、個人投資家の資金活用、海外投資家による不動産投資促進が、「不動産市場の透明性向上等」については不動産関連情報の充実、不動産関連情報のオープンデータ化の推進がそれぞれ課題であると説明した。

 委員からは、「『まちづくり』が経済成長にどのような影響を与えるか、また不動産投資市場がどのような役割を果たせるか、にもう少し焦点を当てたほうが良いのでは」「不動産投資市場の拡大が国民にどういう意味があるのか説明したほうが理解を得やすいのでは」「投資はほかにもあるのに、なぜリートでなのかをもう少し深堀りしてみたほうが良いのでは」「不動産市場の透明性の向上には、情報開示が必要だが、英語で発信するなど利便性を高めることも考えたほうが良い」など、活発な意見交換が行なわれた。

 次回は3月22日に開催予定。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。