

ナイス(株)は1月29~31日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で、住宅総合展示会「住まいの耐震博覧会」を開催。3日間で、約6万8,000人が来場した。
同展示会では、地震に強い家づくりや木のある暮らし、環境・省エネ・健康や高齢者に配慮した住宅づくり、リフォームなどについて、130社以上の企業・団体がさまざまな情報を発信した。
今回から、展示会内の木材ブースを「木の住まいの大博覧会」として独立、同時開催した。同社は近年「木造ゼネコン」を標ぼうし、耐震性や環境性に優れ、サスティナブルな資材である木材をアピールしている。同会でも、実大の大型木造建築物の展示などを通じて、住宅だけでない、木造建築物の可能性を来場者にアピールした。
また、「木の住まいの大博覧会」初開催を記念したトークセッションイベントも、29日同会場で開催。イベントでは、ナイスの技術を用いて、ベルギーで大規模木造建築物による老人ホームを建設した、ルクール・クリエーション代表のフランソワ・マルリエ氏が講演。石造建築物が主流のベルギーで木造建築物を選んだ理由について「木造は自然にやさしいが品質は高くないというイメージが、ナイスのパワービルド工法との出会いで払拭された。木材はローコストで長持ち、省エネであり、未来へのメッセージとなる」などと語った。
続いて、林野庁長官の今井 敏氏と東京大学名誉教授の有馬孝禮氏が対談。今井氏は「木をメインとした新国立競技場で行なう東京オリンピックは、世界に日本の木の文化を発信するチャンス。安倍内閣は木造成長産業化を目指している。新たな技術開発、需要の創造に加え、木を供給する山側も、安定供給できる体制づくりが求められる。国民すべてが木の良さを理解し、地方が育んできた木材を使うことで、地方創生に大きく貢献するだけでなく、日本全体を元気にしていきたい」と訴えた。
一方の有馬氏は「戦後の日本は、木造建築物にとって暗黒の時代だった。いまや、住宅だけでなくさまざまな建築物に木が使えるようになり、木材がふんだんに使われた新国立競技場で2度目の東京オリンピックを見ることができることに感動している。木が増えたから使う、ではなく、次の世代のこの資源をどう保全し、次代につなげていくかを、建築物を作る人や使う人、国民全体で考えていく必要がある」などと語った。