三菱地所(株)は1日、(株)電通、(株)電通国際情報サービスと共同で、ITシステムを活用した金融サービス等を提案するフィンテック企業を対象としたサービスシェアオフィス「THE FINTECH CENTER of TOKYO FINOLB」(以下、フィノラボ)を、東京銀行協会ビル14階(東京都千代田区)にオープンした。
三菱地所が土地・建物・施設等インフラを運営。電通グループがソフト・コンテンツ・コミュニティ運営を行なう。同施設は、面積は275坪。コワーキングオフィス75席、5~10名用の共用会議室12室、6~8名用の来訪者会議室3室のほか、最大80名程度収納可能なイベントスペースやリフレッシュルームを用意した。
毎週フィンテック関連のイベントの実施、優良フィンテックベンチャー、海外発フィンテックベンチャーの誘致等を行ない、利用者同士の活発なコミュニケーションや外部を巻き込んだイノベーションを促す。利用料金は、月額でフリーデスクが4万円、固定デスクが2万円、個室が25万円。
また、フィンテック領域の有識者が個人活動、プロボノベースとして、エコシステム形成のために設立した(一社)金融革新同友会「Finobators」(代表理事:増島雅和氏)が活動拠点を同施設に置き、豊富なネットワークとノウハウでフィンテック企業を支援。フィノラボに集積する企業間コラボレーションの相乗効果が加速されるようなエコシステムの構築を目指す。
同日開催のオープニングイベントで挨拶した同社常務執行役員の湯浅哲生氏は、「欧米では、エコシステムの確立など、フィンテックの取り組みが先行している。そう遠くない将来、振り返った時に、この場所が日本のフィンテックの聖地となっていることを願う」と述べた。