不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/2/26

首都圏中古マンション成約・新規登録、築30年超が拡大/東日本レインズ調査

 (公財)東日本不動産流通機構は26日、東日本レインズにおける2015年1年間の中古マンション・中古戸建住宅の成約・新規登録物件を築年数で分析した市場動向調査を発表した。

 首都圏で同年成約した中古マンションの平均築年数は20.13年で、前年より0.50年上昇した。新規登録物件も前年比0.28年上昇の22.05年となった。中古戸建住宅の成約物件の平均築年数は20.60(前年比0.12年上昇)、新規登録物件は21.64年(同0.61年上昇)となった。

 築年帯別構成比率は、中古マンションの成約物件では、築30年超の物件が25.1%(前年:22.7%)と拡大。新規登録物件も築30年超が28.7%(同:27.5%)と拡大傾向が続いている。また、成約物件と新規登録物件の各築年帯別比率を比べると、築10年以内および築21~25年の各築年帯で、成約物件の比率が上回った。
 中古戸建住宅も築30年超が20.6%(同:20.2%)、築10年以下の物件も22.4%(同:22.0%)と拡大した。成約物件と新規登録物件の各築年帯別比率では、築20年以内の各築年帯で成約物件の比率が上回った。

 中古マンションの「対新規登録成約率」(成約件数/新規登録件数)で最も高かったのは、築5年以内の29.9%(同:27.4%)。築1年以内と築20年超の築年帯は上昇したが、築11~20年は下落した。中古戸建ては、すべての築年帯が上昇した。

 築年帯別の成約価格属性については、中古マンションの平均成約価格は築5年以内が5,000万円台、築6~15年が4,000万円台、築16~20年が3,000万円台、築20年超の各築年帯では2,000万円前後に。
 一方、中古戸建住宅の平均成約価格は築20年以内が3,000万円台、築20年超は2,000万円台となり、土地・建物面積は、成約物件・新規登録物件とも築20年超は規模が大きくなる傾向となった。

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