不動産ニュース / 開発・分譲

2016/3/23

東京・等々力で首都圏初の「スマートウェルネス住宅」を分譲/三井不動産レジデンシャル

ファインコート等々力 桜景邸」の外観
ファインコート等々力 桜景邸」の外観

 三井不動産レジデンシャル(株)は4月中旬、建売分譲住宅「ファインコート等々力 桜景邸」(東京都世田谷区、総戸数5戸)を発売。23日、報道陣に公開した。

 同物件は、首都圏では初となる分譲「スマートウェルネス住宅」として打ち出す。同社では、スマートウェルネス住宅を「健康と安全・安心に配慮したスマート住宅」と定義。家庭用燃料電池エネファームによる“創エネ”、家庭用蓄電池による“蓄エネ”、HEMSによるエネルギーの見える化を中心とした“省エネ”の3つの要素を備え、樹脂サッシの採用、従来比2倍の屋根・天井断熱などの高気密・高断熱や、全熱交換換気などによる室内の温熱・空気環境向上策を盛り込んでいる。

 同物件の供給に当たり、分譲する建物と(一社)日本建築学会による「標準住宅モデル」を比較する性能シミュレーションを実施。1月30日~2月3日の主寝室において22~23時に暖房を付け、23~6時の就寝時における1時間おきの室温変動を計測した。その結果、等々力の方が0時時点での室温が約3度高く、5時の時点では約5度高かった。「標準住宅モデルは断熱等級4であり、決して性能が低いわけではないことから、保温性能の高さが実証された。ヒートショック防止などに高い効果があるはずだ」(同社地域開発事業部開発室主任・山家 尚氏)。

 温熱快適性も、標準住宅モデルを上回る性能を実証。省エネ性は、床面積当たりの冷暖房負荷を計測。等々力の建物は年間190.3メガジュールと、標準住宅モデルを37MJ下回った。

 同物件は、東急大井町線「等々力」駅より徒歩7分に立地。敷地面積は109.23~115.72平方メートル、ツーバイフォー工法木造2階建て住戸の延床面積は108.30~115.29平方メートル。間取りは3LDKと4LDK。4月2日にモデルハウスをオープンし、同中旬より販売を開始する。販売価格は未定で、最高価格は1億5,000万円超、最低価格も1億円超になる見込み。

 同社は今後、スマートウェルネス住宅の分譲を積極的に推進する考え。今春は同じ世田谷区で「ファインコート深沢 桜景邸」(総戸数13戸)を発売する予定。「あと2物件でスマートウェルネス住宅の分譲を計画している。設備機器などで住宅価格が高額になることが見込まれるので、都心部に近い高額物件で採用していく」(同氏)という。

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