


三井ホーム(株)は7日、「サロンのある暮らし」を提案する注文住宅新商品「VENCE(ヴァンス)」の販売を開始した。
アロマテラピーや手芸といった趣味の教室や、友人たち、お客さまを招いてのおもてなしなどに利用できるサロン専用スペース「アトリエサロン」を設けたのが特徴。
同社オーナーを対象にサロンに関するアンケートを実施したところ、実際にサロンで教えた経験のある人が約14%(一般6.3%)となり、趣味の教室を開催したい要望も約20%あったことから、家庭を中心にしながら社会参加をする女性をターゲットに同商品を開発した。
調査結果では、ターゲットの女性たちはヨーロッパ志向が高い傾向にあったため、18 世紀フランスの上流階級中心に広まったサロンを現代のライフスタイルを考慮してアレンジしている。また、サロンの準備や片付けがしやすいよう配慮した収納スペースなども設けた。
インテリアには、白を基調とした空間に曲線を生かした優美で繊細なデザインのロココ様式「Modern Rococo Style(モダンロココスタイル)」を採用。クラシックとモダンを融合させたヨーロッパテイストを得意とし、著名なファッション誌などでも活躍するイギリスのデザイナー、キャロリン・クォーターメインの色鮮やかなアートファブリックを採用し、従来のロココにはなかった素材や色彩を新たに取り入れた。
外観は、9寸勾配のシャープな切妻屋根に曲線を生かしたアーチや多角形に張り出したベイウィンドウを配し、白に黒を生かしたアイアン装飾やモールディングを施したフレンチスタイルとした。
販売目標棟数は年間150棟。参考価格(税抜き)はモデルハウス仕様のプロトタイプ(建築面積128.55平方メートル、延床面積232.54平方メートル)で、坪単価は95万円(東京23区)。 建築エリアや敷地条件などによって異なるが、普及価格帯は坪単価70万円が目安。なお、ゼロエネルギーハウスのZEH仕様にも対応する。
モデルハウスは1~2月に横浜、名古屋、大阪の3ヵ所でオープン。約3ヵ月間でいずれも約100組の来場を得ており、現在、全国で10棟が成約すみ。6日に行なわれた内覧会で、同社営業推進部長の尾川 由紀智氏は「モデルハウスでは女性から高い支持を得ている。デザインの三井ホームというビジュアル面とサロンでの豊かな暮らしの提案の2方向からアピールし、サロンで教室を開く暮らしに憧れている層も視野に、受注拡大につなげていきたい」と抱負を語った。