不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/4/14

8期連続の営業赤字。経営状況改善に向け対策/原弘産16年2月期決算

 (株)原弘産は13日、2016年2月期決算を発表した。

 当期(15年3月1日~16年2月29日)は、連結売上高24億9,500万円(前期比44.9%減)、営業損失2億7,600万円(前年同期:営業損失3億9,700万円)、経常損失3億900万円(同:経常損失5億3,800万円)、当期純損失3億9,900万円(同:当期純損失5億7,700万円)となった。

 不動産分譲事業では、主に不動産売買仲介に注力。収益物件の売買斡旋や(株)フージャースホールディングスとの業務提携に契約に基づく事例第1号物件の山口県周南市のマンション事業用地を斡旋。不動産4物件、固定資産の賃貸物件1棟等を売却なども行なったが、営業収益は16億円9,600万円(前期比52.6%減)、営業損失2億1,500万円(前年同期:営業損失4億円)にとどまった。

 不動産賃貸管理事業では、主に賃貸物件の入居斡旋や営繕工事獲得を中心に取り組んだが、計画外の修繕費用が発生したことや前期に自社賃貸物件を売却したことなどが影響し、営業収益は7億9,900万円(同15.9%減)、営業利益は1億6,100万円(同38.1%減)となった。

 また同日、09年より8期連続で営業利益がマイナスとなっていることから、経営状況の改善に向けた対策を発表。(1)東京を中心とした関東圏における不動産売買や分譲マンション、賃貸物件の管理を行なってきた東京支店について、管理が必要な物件がなくなったこと等から閉鎖、(2)8期連続の営業損失の計上について経営上の責任を明確にするため、16年4月から経営改善される目途が立つまでの間、役員報酬の減額を発表。これらの対策により年間で約2,300万の経費削減を図る。

 なお17年2月期は、第3四半期より連結子会社を解散させ非連結決算へ移行。営業収益12億2,700万円、営業利益3,800万円、経常利益1,000万円、当期純利益700万円を見込む。

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