不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/4/15

資産規模が2,000億円超。1口当たりの分配金は2,969円/HLI16年2月期決算

 ヒューリックリート投資法人は15日、2016年2月期決算説明会を開催した。

 当期(15年9月1日~16年2月29日)の営業収益は48億1,900万円(前期比2.2%増)、営業収益は26億6,700万円(同1.6%増)、経常利益は23億1,900万円(同0.6%増)、当期純利益は23億1,800万円(同0.6%増)、1口当たり分配金は2,969円(同19円増)。

 当期は「ヒューリック虎ノ門ビル」(取得価格127億4,000万円)などを取得。当期末時点における保有物件が23物件、取得価格合計が1,689億5,800万円となった。全体の稼働率は99.4%(前期末比1.2ポイント改善)と高い水準を維持した。

 外部成長としては、上記物件の取得のほか、第2回公募増資にて3物件を取得したことで、資産規模が2,008億円に拡大。内部成長では、「ヒューリック神谷町ビル」や「ヒューリック神田ビル」の空室を埋め戻しに成功し、16年4月末の想定稼働率も99.2%とした。

 今後は分配金重視の戦略を展開。不動産売買市場の過熱化を踏まえた上での「厳選投資」と、適正賃料への是正を追及した「高稼働率の維持」、適切なLTVコントロール(40~45%程度の範囲)により安定的かつ健全な「財務運営の維持」を行なっていく。

 決算説明会において同投資法人代表取締役社長の時田榮治氏は、「JCR長期発行体格付が『AA-』に上がったので、投資法人債の発行なども検討していきたい」と話した。

 次期については、営業収益58億300万円(前期比20.4%増)、営業利益32億8,300万円(同23.1%増)、経常利益は28億9,100万円(同24.7%増)、当期純利益は28億9,000万円(同24.6%増)、1口当たりの分配金は3,020円を見込んでいる。

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