不動産ニュース / 開発・分譲

2016/4/21

川崎の築65年団地建て替えプロジェクト、賃貸棟が竣工/神奈川県住宅供給公社

「フロール川崎戸手」の外観
「フロール川崎戸手」の外観
各居室は、オーソドックスなつくりとしている
各居室は、オーソドックスなつくりとしている
竣工当時の戸手団地
竣工当時の戸手団地

 神奈川県住宅供給公社は21日、築65年の「戸手団地」(川崎市幸区、総戸数280戸)の建て替えプロジェクトの賃貸住宅「フロール川崎戸手」(総戸数180戸)の竣工式を執り行った。

 戸手団地の老朽化による建て替えプロジェクト。2013年に新日鉄興和不動産(株)と大成有楽不動産(株)、(株)長谷工コーポレーションによる共同提案が採用された。全体の敷地面積約1万8,000平方メートルのうち、約1万2,000平方メートルを新日鉄興和と大成有楽に売却し、分譲マンション(計画総戸数275戸)を建設。残りの約6,000平方メートルに同公社の賃貸住宅として「フロール川崎戸手」を建設した。

 開発地は、JR東海道線「川崎」駅徒歩20分もしくはバス6分。建物は鉄筋コンクリート造地上6階建て、延床面積は9,149.05平方メートル。住戸専有面積は31.55~70.32平方メートル。1K~2LDKと幅広く用意した。総戸数180戸のうち、従前からの居住者が96世帯入居し、84戸を新規募集する。賃料は7万5,200~16万1,300円。

 共用部施設としてコミュニティスペースや広場を設置。同物件と分譲マンションの住民だけでなく、地域住民とのコミュニティ拠点として活用していく。また、防災性を高めるため、コミュニティスペースの地下に16tの貯水タンクを設け、24時間で1,600人分の飲料水を確保できる飲料水精製機、マンホールトイレ、かまどスツールをコミュニティスペースに用意した。

 16日よりモデルルームの内覧を開始、20日までの5日間で150組の来場を集めた。5月9日まで入居申し込みを受け付け、同16日に抽選する。入居開始は7月の予定。

 また、分譲マンションは賃貸住宅の入居完了後に着工する予定。プロジェクト全体の完成は19年を予定している。

 竣工式で挨拶した同公社理事長の猪股篤雄氏は「戸手団地は、当公社の3番目のプロジェクトとして65年前に竣工した。当時は、“夢の団地”と言われていたが、今回の建て替えによって、また50年、60年と長く住み続けられていくものができ上がった」と述べた。

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