旭化成(株)は11日、2016年3月期決算を発表した。
当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結売上高1兆9,409億1,400万円(前期比2.3%減)、営業利益1,652億300万円(同4.6%増)、経常利益1,613億7,000万円(同3.1%減)、当期純利益917億5,400万円(同13.2%減)。
住宅・建材セグメントの住宅事業では、集合住宅「ヘーベルメゾン」の引渡戸数の増加や賃貸管理事業の好調、リフォーム部門での改装・設備工事等の受注増など順調に推移。建材事業では、基礎事業の販売量が減少したものの、原燃料価格の下落や建築資材の販売が堅調に推移、マンション建替え事業「アトラス調布」の引き渡しなどにより、売上高6,324億円(同4.7%増)、営業利益710億円(同12.6%増)を計上した。
全体では、ケミカル事業で石油化学製品の市況下落などの影響で減収。持ち分法による投資損益や為替差損益の悪化等により、減益となった。
次期は、売上高1兆9,100億円、営業利益1,450億円、経常利益1,430億円、当期純利益920億円を見込んでいる。