東急不動産ホールディングス(株)は11日、2016年3月期決算を発表した。
当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結売上高8,154億7,900万円(前期比5.5%増)、営業利益687億5,000万円(同8.6%増)、経常利益563億7,900万円(同9.1%増)、当期純利益287億1,800万円(同13.8%増)と、増収増益を達成した。
都市事業では、オフィスビル「CROSS PLACE浜松町」(東京都港区)を取得。3物件が開業するなど、高稼働で順調に運営を開始。投資家向けのビル等売却収益減により、売上高は2,587億(同3.2%減)と減収したが、新規稼働物件の寄与等もあり、営業利益は448億円(同15.7%増)となった。
住宅事業は、マンション計上戸数が1,892戸(同135戸減)と減少したが、土地の一括売却増等により、売上高1,177億円(同12.3%増)、営業利益70億円(同26.0%増)を計上。
管理事業については、管理ストックの拡大により売上高は1,452億円(同6.7%増)と増収したが、管理体制の整備や強化などの費用増等で、営業利益は80億円(同11.7%減)と減収した。マンション管理戸数は71万5,660戸、ビル管理戸数は1,453戸。
また、同日に余剰金の配当を決議。直近の配当予想の1株当たり5円50銭に対し、1円を増配。6円50銭とする。
なお次期については、連結売上高8,400億円、営業利益730億円、経常利益610億円、当期純利益315億円を見込む。