不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/5/12

東京都心5区の大規模オフィス空室率、再び低下/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は12日、2016年4月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィスマーケットは、空室率2.36%(前月比0.22ポイント減)と再び低下。空室床の増加した築浅ビルがある一方、昨年竣工の大規模ビルでは、本社建て替えに伴う移転先として、まとまった面積のテナント誘致に成功し、空室率を押し下げた。現空面積も12万7,416坪(同1万8,254坪減)と減少した。

 1坪当たりの募集賃料は1万9,115円(同84円減)と、3ヵ月連続で1万9,000円台前半にとどまった。競争力のある築浅ビルでの品薄感は強いが、空室率低下が示す需給バランス改善の影響は、競争力で劣るビルやエリアまで広がっておらず、マーケット全体での賃料上昇には結びつかない状況が続いている。募集面積は41万4,531坪(同3万4,957坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.0%(同0.2ポイント減)、札幌市2.9%(同0.6ポイント減)、仙台市8.8%(同0.1ポイント減)、名古屋市4.4%(同0.1ポイント減)、大阪市5.4%(同0.1ポイント減)、福岡市3.1%(同0.1ポイント増)となった。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。