(株)コスモスイニシアは12日、2016年3月期決算を発表した。
当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結売上高870億2,200万円(前期比15.1%増)、営業利益34億8,000万円(同99.4%増)、経常利益29億5,900万円(同119.0%増)、当期純利益36億3,900万円(同109.7%増)。当期純利益の増加は、繰延税金資産見直し・計上によるもの。好業績を織り込み、当期から期末配当を復活。1株当たり7円を配当する。
主力の不動産販売事業では、新築分譲マンション896戸(同124戸増)、新築一戸建て住宅90区画(同30区画減)、リノベーションマンションなどを引き渡し、事業全体では売上高528億5,700万円(同14.7%増)を計上した。新築マンションの売上総利益率も20.4%(同5.2ポイント増)となるなど、セグメント利益も28億3,500万円(同51.6%増)と伸びた。
不動産賃貸事業は、マンションの受託戸数が8,980戸(同626戸増)となったが営業費用が増加し、売上高149億8,000万円(同4.4%増)、セグメント利益5億5,700万円(同9.8%減)。不動産流通事業は、法人仲介・リテール仲介の取扱高・取扱件数が増加したことや中古マンションの買取再販における引渡戸数が大幅に増加したことなどから、売上高69億1,000万円(同78.0%増)、セグメント利益9億2,800万円(同109.6%増)と伸長した。
次期は、連結売上高900億円、営業利益37億円、経常利益30億円、当期純利益27億円を見込む。