不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/5/30

戸建住宅1,000戸体制の構築を目指す/すてきナイスグループ

 すてきナイスグループ(株)は27日、コートヤードマリオット銀座東武ホテル(東京都中央区)で、2016年度3月期決算業況説明会を開催。代表取締役社長の日暮 清氏が、今後の戦略などについて説明した。決算概要については、5月13日のニュース参照。

 当期は、戸建住宅(パワーホーム)が前年比62%増の733戸を計上するなど堅調に推移。建築資材事業も、消費税の駆け込みを除けばリーマンショック後最高の営業利益を計上したことで増益増収を確保した。

 今後は、地震に強い住まいづくりの推進、海外事業の推進、パワーホームの認知・普及活動などを強化。住宅事業は、マンションから戸建住宅中心へシフトする。日暮氏は「木材・建材・プレカット・施工・物流の一体化によるシナジー効果で、住宅事業の伸長につなげていきたい」とした。
 
 建築資材事業では、国内最大の国産材ストックヤードを保有し、多産地連携システムを構築し、国産材の安定供給に貢献。「意匠設計」「構造設計」「積算」「加工」「施工」「調達」の6つの機能を活用し、中・大規模木構造建築をトータルでサポートする。

 住宅事業は、産官学の連携で「健康と環境に優しい家づくり」の学びと体験ができる「スマートウェルネス体感パビリオン」、パワーホームのモデルハウス「tvkハウジングプラザ横浜」、生活環境に合わせたサイズの「街かどモデルハウス」を連携し、パワーホームの認知活動を推進。メゾネット型賃貸住宅「パワーホームプラス」の供給にも注力していく。全国各地に、地元企業との合弁会社を立ち上げ、戸建住宅1,000戸体制を構築する。

 海外事業では、合計1万7,000坪に増床した韓国の「釜山新港総合物流センター」を秋頃から稼働。平時は国際物流拠点として、有事には復旧物流拠点として機能させる。「今回、熊本地震の被災地へ救援物資を輸送したが、同センターは首都直下地震や南海トラフ巨大地震に備える役割がある」(同氏)。

 次期は連結売上高2,450億円、営業利益20億円、経常利益16億円、当期純利益8億円を見込む。

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