不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/7/5

国内の景気動向は悪化するも「不動産」は改善続く/TDB調査

 (株)帝国データバンク(TDB)は5日、2016年6月の「TDB景気動調査(全国)」の結果を発表した。調査対象は2万3,606社、有効回答は1万471社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は、41.3(前月比0.5ポイント減)と3ヵ月連続で悪化。熊本地震やEU離脱決定など、国内外から影響を受ける形となった。

 業界別では、「製造」、「卸売」、「運輸・倉庫」など6業界が悪化し、「農・林・水産」、「金融」、「不動産」の3業界が改善。「その他」が横ばいだった。特に「不動産」については、48.4(同0.1ポイント増)と、2ヵ月連続で改善した。マイナス金利政策により収益不動産を中心に建物売買が堅調に推移。また、着工戸数の増加で安定した供給が続いている貸し家は3ヵ月連続で改善。不動産代理・仲介も3ヵ月ぶりに改善に転じた。他方でオフィスについては、賃料の底上げが地域によってばらつき、貸事務所は悪化に転じている。

 地域別では、「東北」、「九州」が改善し、「中国」が横ばい。その他が「悪化」した。「東海」は、自動車の生産停止などに伴い関連業種に影響がでた一方で、熊本地震で景況感が悪化していた「九州」は、3ヵ月ぶりに改善した。

 今後については、イギリスショックが当面継続するとみられ、企業業績への影響も懸念される中、下振れ傾向を強めながら推移すると見込まれる。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年6月号
本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/12

記者の目を公開しました

「シロアリ被害、発見できるのは今!」を更新しました。
知らずに進行するシロアリ被害…放置すると建物強度が低下。また、気が付かずに売却をしてしまえば契約不適合責任に当たることも…!? 早期発見が望まれますが、普段は床下でうごめいていて自分で見つけるのは難しいものです。しかし春から夏はシロアリが発見しやすくなるチャンスタイムだとか…?専門事業者を取材しました。