AREAA(Asian Real Estate Association of America:全米アジア不動産協会)Global Japan Division(東京都港区、代表:森田尚樹氏)は5日、米国不動産投資セミナーを開催した。
AREAAは、アメリカに在住しているアジア系アメリカ人の住居取得や経済活動をサポートする目的で、2003年に設立された非営利団体。アメリカとカナダに36支部を持ち、約1万5,000人のメンバーを擁する。ジャパン・ディビジョンは、日本人投資家の海外不動産投資への需要が高まってきていることから、3月1日に立ち上げられた。
セミナーでは、アメリカ カリフォルニア支部会長の夕部敦子氏が、米国の不動産取引の仕組みについて解説。「膨大な契約書類と情報開示が義務付けられている」「売主側のみが仲介手数料を負担する」など、米国不動産取引の特徴を挙げ、「連邦法、州法に基づき情報開示の義務があるため、取引の透明性が高い」とし、「AREAAメンバーは経験豊富なエキスパートの集まり。全米ネットワークで安心して取引できる」などと話した。
同じくカリフォルニア支部メンバーの秦 晴子氏は、米国不動産投資のメリットについて言及。「高齢化が進む日本の将来に対する不安から、あるいはより効果的な節税方法の模索を理由に、アメリカ不動産への投資意欲は高まっている」とし、「徹底した情報開示により誰でも安心して取引できる」「アメリカでは中古物件でも価格保持される」など、成熟したアメリカ中古市場のメリットについて述べた。