不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/7/27

東京都心部Aクラスのオフィスビル、成約賃料下落へ転じる/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は27日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2016年第2四半期版(4~6月)を発表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階貸室面積300坪以上、築年数15年以内)の賃料は、1坪当たり3万1,634円(前期比6.9%下落)と、再び下落に転じた。同社は「景気の先行きに対する不透明感を背景に、固定費増加につながる賃料上昇にはテナント側の抵抗感が依然として強い」、と分析している。
 空室率は2.6%(同0.7ポイント下降)と大幅に低下。08年第3四半期以来となる2%台を記録した。賃料上昇にはつながらないものの、需給バランスは引き締まり、貸し手優位の市場環境が続く。

 一方、Bクラスビル(基準階貸室面積200坪以上でAクラスに該当しないビル)賃料は、1坪当たり1万9,343円(同3.1%下落)。Aクラスビル同様、賃料の天井感を意識させる結果に、空室率は2.5%(同0.5ポイント下降)と、6期連続のマイナスに。Aクラスビルとの対比で値ごろ感があり、競争力のある築浅ビルの空室床解消が進み、空室率を押し下げた。

 また、賃料を前年同期と比較すると、Aクラスビルは5.3%下落、Bクラスビルも6.7%上昇。Aクラスビルの上昇は16期連続でストップした。

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