不動産ニュース / リフォーム

2016/8/3

PICから物件取得、麻布十番のマンションを1棟リノベ/NTT都市開発、リビタ

オーダーメイドプランを採用したコンセプトルーム(126.82平方メートル)
オーダーメイドプランを採用したコンセプトルーム(126.82平方メートル)
共用スペースが少ないため、エレベーター前には各階異なる国内外の有名デザイナーの照明・家具を置いて、憩いのスペースに仕上げた
共用スペースが少ないため、エレベーター前には各階異なる国内外の有名デザイナーの照明・家具を置いて、憩いのスペースに仕上げた
エントランスは屋根部分を一新するなど現代的なデザインに変更
エントランスは屋根部分を一新するなど現代的なデザインに変更

 NTT都市開発(株)と(株)リビタは3日、共同で進めてきた1棟リノベーション分譲マンション「イクシクス麻布十番」(東京都港区、総戸数13戸)の共用部およびコンセプトルームの完成内覧会を開催した。

 事業主はNTT都市開発。敷地面積673.06平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建て。東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅徒歩8分に立地する。1989年11月築の外国人向け高額賃貸マンションを分譲マンションとして1棟リノベーションした、オーナーチェンジ物件。NTT都市開発がメインスポンサーであるプレミア投資法人(PIC)から15年5月に取得。同社初の1棟リノベ事業であることから、実績が豊富なリビタに事業協力を依頼した。

 リノベーションは、リビタが13年11月から展開する高所得者層向け買取リノベ再販事業「R100 TOKYO」のノウハウを踏襲。共用部とコンセプトルームのデザイン監修を、(株)芦沢啓治建築設計事務所に依頼し、ファサードやエントランスのデザインを整理し、モダンに仕上げた。

 専有部はパッケージプランとオーダーメイドプランを設定。パッケージでは3パターンの内装プランを基本にオプションで追加の設計変更が可能。オーダーメイドは芹沢氏に初期からの設計を依頼できる。水回りやエアコン、給湯システムなどは全住戸で刷新。築後100年を見据えた長期修繕計画も策定している。

 専有面積は約96~160平方メートル、2LDK~4LDK。退去済みの4住戸を6月から販売開始し、うち3戸が契約済み。販売価格は1億5,000万~2億2,000万円。坪当たり約400万円(周辺相場は新築で500万円超、中古で400万~450万円)。コンセプトルームの来場者は、港区在住、35~44歳の会社員および会社役員が中心。平均120平方メートル超の専有面積やライフスタイルへのこだわりを反映できる点などが好評だった。契約済みの3戸は17年3月下旬に引き渡す予定。

 NTT都市開発は、今後も都心の高額物件に特化して1棟リノベ事業を展、年1~2棟実施していく考え。現在、都内において高額賃貸物件を取得済み。リビタとの共同事業2弾目を計画している。

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