三菱地所(株)は1日、東京・丸の内地区を中心に、総合防災訓練を実施。同社グループ社員約1,250名が訓練に参加した。
同訓練は、同社の前身である三菱合資会社地所部が、1923年の関東大震災の際、同年竣工した旧丸ビルを中心に救護活動を行なったことを契機となり実施しているもの。今年で90回目となる。
今回は、負傷者や帰宅困難者対応の強化に軸足を置き、災害時医療連携訓練と建物危険度判定訓練、災害活動要員衛生環境向上訓練を実施。
また、首都圏直下型地震では、火災による被害が想定されることから、丸の内パークビルで東京消防庁丸の内消防署および丸の内消防団とが連携した消防訓練を実施。はしご車による救助訓練や負傷者搬送救護の訓練を行なった。
なお、同社は2012年に千代田区と帰宅困難者収容施設に関する協定を締結しており、現在15棟のビルが「被災者一時受入施設」として認定されている。