


三井ホーム(株)は7日、ロングセラー商品である「Oakley(オークリー)」のファサード、インテリアのデザインを一新し、新たなライフスタイル提案を組み込んだNEW「Oakley」を発売する。
「Oakley」は1999年発売で、フランク・ロイド・ライトに代表されるアメリカ生まれの建築伝統様式であるプレーリースタイルをモチーフに、「和」の要素を盛り込んで設計した商品。昨年度の外観デザイン受注順位で第3位となるなど、水平ラインを強調した外観デザインが人気のロングセラー商品で、昨年度は130棟を受注している。
今回発売する商品では、従来のオークリーで評価の高かった軒の深い小屋裏空間がつくりやすい切妻屋根や3連の木製窓、木製付梁などで構成されるファサードのデザインはそのままに、屋外空間「和テラス」、天然木の魅力を前面に押し出したナチュラルなインテリア、区切らずにゆるやかにつながる間取りなどを新たに提案する。
「和テラス」は、同社「住まいと暮らしの研究所」の調査から、自宅敷地内で昼寝や読書、食事などができる屋外空間の需要が高かったことから企画。天然木の深い軒と4本の木の柱で半戸外空間を創出した。約2mの軒には夏の日差しを遮り、冬の低い光を空間に取り込むパッシブ効果ももたせている
インテリアに関しては、新発表のNEW STYLE COLLECTION第5弾「Essential Nature Style(エッセンシャルネイチャースタイル」」を初採用した。「Essential Nature Style」は「木を愛し、自然を取り込む」をテーマに、北米産のウェスタンレッドシダーなど自然素材の木と石を随所に用いたインテリア。
また、間取りプランニングは、家族や友人をはじめとする人との繋がりや集いを大切にするライフスタイルを提案する。従来の目的別の区切った部屋でなく、自由度の高いパーティションでゆるやかに区切った大空間を採用している。そのほか、外から直接アクセスできる、地域の交流の場や趣味のスペースに利用できるアトリエサロンも用意した。なお、このサロンは水回りにも隣接しており、将来訪問看護等に対応できる寝室としての利用も想定している。
販売価格目安は、東京23区で延床面積146.15平方メートル(2階+小屋裏収納)の参考価格プランで、本体工事価格が施工床面積当たり坪単価69万円(税抜き)より。従来の「Oakley」と同等の価格設定となっている。ZEHバージョンにも対応可能で、参考価格プランの設定仕様でZEH 補助金対応仕様とした場合、坪単価はプラス6万8,000円。
販売目標棟数は年間200棟。なお、2016年GWより石神井住宅公園(東京都練馬区)内にモデルハウスをプレオープン。従来の同社モデルハウスにはあまり見られないナチュラルなインテリアとオープンな間取りが好評を得ており、現在4棟を受注している。
6日に実施した同モデルハウス見学会で、同社取締役常務執行役員の河合純也氏は「『自然を愛しを感じる家』として、特定の世代でなく幅広い世代に訴求できると考えている。従来の『Oakley』と共に、新たに三井ホームのスタイルを提案する商品として打ち出していきたい」などと抱負を述べた。