

ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は24日、コンラッド東京(東京都港区)で、「不動産&ホテルフォーラム2016」を開催。約300社から約400人が参加した。
前半は、日本不動産市場の動向にスポットを当てた講演や対談、同社のインターナショナル・キャピタルグループのディレクターらが参加してのパネルディスカッションを、後半は日本のホテルマーケットに絞り、同じく講演・パネルディスカッションなどを開催した。
「日本ホテルマーケット動向」をテーマに講演を行なったJLL(日本)ホテルズ&ホスピタリティ事業部エグゼクティブ ヴァイス プレジデントの寺田 八十一氏は、「16年に入り、ホテルの運営パフォーマンスは低下傾向にある」と指摘。その理由として円高、宿泊需要の中央部からの分散、ホテル以外の代替宿泊施設(ホステル、カプセルホテル、民泊)の増加などを指摘。訪日外国人客の増加はあるも、円高もあり日本人の国内旅行者数が減少しており、宿泊需要は横ばいであると分析した。その上で、今後は新規供給の増加を踏まえ、「一部ホテル所有者には、マーケットがピークに達したと判断、利益確定売りも出てきた。キャップレートは引き続き低位安定」と説明した。
その他、日本の不動産市場の透明度と克服すべき課題、セーフ・ヘイブンとしての日本不動産のステータスなど、さまざまな角度から意見が交わされた。