不動産ニュース / イベント・セミナー

2016/10/25

ホテルの運営パフォーマンスは低下傾向に/JLL不動産&ホテルフォーラム開催

パネルディスカッションでは、「セーフ・ヘイブン」としての日本不動産のステータスについて、その評価ポイント、ネガティブポイントなども含めて意見交換が行なわれた
パネルディスカッションでは、「セーフ・ヘイブン」としての日本不動産のステータスについて、その評価ポイント、ネガティブポイントなども含めて意見交換が行なわれた
JLL(日本)ホテルズ&ホスピタリティ事業部エグゼクティブ ヴァイス プレジデントの寺田 八十一氏は日本のホテル投資マーケットについて、「マーケットがピークに達したと判断、利益確定売りも出てきた。キャップレートは引き続き低位安定」と解説した
JLL(日本)ホテルズ&ホスピタリティ事業部エグゼクティブ ヴァイス プレジデントの寺田 八十一氏は日本のホテル投資マーケットについて、「マーケットがピークに達したと判断、利益確定売りも出てきた。キャップレートは引き続き低位安定」と解説した

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は24日、コンラッド東京(東京都港区)で、「不動産&ホテルフォーラム2016」を開催。約300社から約400人が参加した。

 前半は、日本不動産市場の動向にスポットを当てた講演や対談、同社のインターナショナル・キャピタルグループのディレクターらが参加してのパネルディスカッションを、後半は日本のホテルマーケットに絞り、同じく講演・パネルディスカッションなどを開催した。
 
 「日本ホテルマーケット動向」をテーマに講演を行なったJLL(日本)ホテルズ&ホスピタリティ事業部エグゼクティブ ヴァイス プレジデントの寺田 八十一氏は、「16年に入り、ホテルの運営パフォーマンスは低下傾向にある」と指摘。その理由として円高、宿泊需要の中央部からの分散、ホテル以外の代替宿泊施設(ホステル、カプセルホテル、民泊)の増加などを指摘。訪日外国人客の増加はあるも、円高もあり日本人の国内旅行者数が減少しており、宿泊需要は横ばいであると分析した。その上で、今後は新規供給の増加を踏まえ、「一部ホテル所有者には、マーケットがピークに達したと判断、利益確定売りも出てきた。キャップレートは引き続き低位安定」と説明した。

 その他、日本の不動産市場の透明度と克服すべき課題、セーフ・ヘイブンとしての日本不動産のステータスなど、さまざまな角度から意見が交わされた。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。