不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/10/27

東京Aクラスビルの成約賃料、前年から5.5%低下/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は27日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2016年第3四半期版(7~9月)を発表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の賃料は、1坪当たり3万3,703円(前期比6.5%上昇)。上昇したものの、15年第3四半期を頂点に低下傾向は続いている。テナントの賃料負担力が伸び悩んでおり、賃料水準には天井感が表れている。
 空室率は2.9%(同0.3ポイント上昇)となり、15年第1四半期以来の上昇。空室率の低下傾向にも変化の兆しがみてとれる。

 一方、Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、1坪当たり賃料が1万9,273円(同0.4%低下)と2期連続の低下。16年第1四半期をピークとして、上昇傾向から横ばいに移行する動きが見られる。
 空室率は2.6%(同0.1ポイント上昇)と14四半期ぶりに上昇。同社では、Aクラスビルに上昇気配があることから、Bクラスビルにも低下から横ばいへ変化する可能性があると指摘した。

 賃料を前年同期と比較すると、Aクラスビルは5.5%低下、Bクラスビルは4.3%上昇。Aクラスビルは2期連続でマイナスとなり、市況の下降局面入りをうかがわせる。Bクラスビルは、14年第2四半期のマイナス除けば16期連続のプラス。

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