三菱地所(株)は7日、2017年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
第2四半期としては、営業収益、営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高を達成した。決算概要については、7日のニュースを参照。
主力のビル事業において、賃貸収入・利益が増加。テナント入れ替えによる一時的な空室が発生し、全国全用途の空室率が2.93%(丸の内事務所:1.97%)と微増するも、期初折込済みであり、期末予想に対しては想定どおりに推移している。
なお、16年9月末の平均賃料は全国全用途で1坪当たり2万5,429円。同年6月から108円上昇し、同事業においては営業収益は2,230億6,700万円(同4.8%増)、営業利益は641億400万円(同5.5%増)を計上している。
また、生活産業不動産事業も、子会社新規連結の影響などにより、営業収益407億3,500万円(同0.5%増)、営業利益111億1,500万円(同11.8%増)と増収増益。住宅事業も売却物件の増加により営業収益1,759億3,200万円(同12.5%増)、営業利益94億9,200万円(同48.9%増)と増収増益を達成。通期売上予想に対する既獲得契約残高の比率は9月末時点で86.1%と前年同月比と同水準で推移している。
通期の見通しについては、ビル事業における賃貸収入・収益の増加、ビル事業、住宅事業および海外事業における物件売却計画の見直しを実施。営業収益1兆1,290億円(前回発表比2.5%増)、営業利益1,800億円(同2.9%増)、経常利益1,570億円(同4.7%増)、当期純利益900億円(同4.7%増)といずれも上方修正した。
決算説明会において同社執行役常務の片山 浩氏は、「好調な市況のため、賃料値上げについても、テナントに受け入れてもらえるケースが増えてきた。今後の経済状況については、不透明な部分もあるものの、もうしばらくは継続するとみている」などと話した。