積水化学工業(株)は10日、シャングリ・ラ ホテル(東京都千代田区)にて記者懇談会を開催。代表取締役の高下貞二氏のほか、住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスの3カンパニーのプレジデントが出席し、今後の展望などについて語った。
冒頭、挨拶した高下氏は、「米国大統領選挙の結果には驚かされた。これから世界経済、日本経済がどうなっていくのか、不確実で不透明な時代に突入していく。当社を取り巻く事業環境を注視していかなくてはならない」とした上で、「当社グループを魅力的かつ先進的で、時代に合ったグループにし、何が起きようとびくともしない事業環境をつくっていく」と述べた。
同社は2017年に設立70周年を迎え、来期を初年度とする新中期経営計画も策定中。「20年代後半での売上高2兆円、営業利益2,000億円達成を目指すためのスタートとなる。当社グループの成長ストーリーを示したい」と意欲を語った。
住宅カンパニープレジデントの関口俊一氏は、「今年は新築事業45周年、リフォーム事業20周年に当たる。今年度上期は戸建て受注がやや回復し、営業増益となった。通期でも増益基調に戻し、次期中期経営計画に備えたい。今後、スマートハウスや工場リニューアルによる生産効率アップなど、コストパフォーマンスの高い住宅を供給していきたい」と話した。