不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/11/21

ファミリーに加え地方・シニア・富裕層もターゲットに事業展開/フージャースHD決算説明会

 (株)フージャースホールディングスは18日、2017年3月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(16年4月1日~9月30日)は連結売上高187億4,100万円(前年同期比7.7%増)、営業利益14億2,400万円(同14.6%減)、経常利益12億2,400万円(同18.6%減)、当期純利益7億9,900万円(同20.1%減)。概要については11日のニュースを参照。

 不動産開発事業で引渡戸数減少により売上高が減少したものの、戸建・アパート事業では東京城西エリアにシフトした結果単価が上昇、売上高も増加した。不動産投資事業、シニア事業、不動産関連サービス事業もそれぞれ増収、全体でも増収達成となった。

 不動産開発事業では、全国主要都市にて供給を実施。リゾート物件「デュオヒルズ軽井沢ザ・ヴィラ」(長野県北佐久郡、総戸数19戸)の売れ行きが好調で、「エリアを厳選すればニーズはある」(同社専務取締役・伊久間 努氏)と述べた。同事業については、16年5月に支店を開発した九州も含めて全国7拠点で、今後も厳選した用地仕入れをしていく計画。

 事業拡大の一環として、都心コンパクト物件の開発にも注力。9月には「DuoVeel銀座レジデンスギャラリー」(東京都中央区)をオープンした。20~40歳代の女性を中心に集客・販売とも順調に進んでおり、21年3月期に年間約300戸の供給を目指している。

 また不動産投資事業では、好立地でありながら稼働率の低いオフィスビルを取得し、可動改善、運用を進めている。期中、JR「長野」駅徒歩5分と、沖縄県内におけるゆいレール「美栄橋」駅徒歩5分の、いずれも築40年ほどのビルを取得。今後も好立地・低稼働の物件を取得していく考えを示した。

 その他、スポーツクラブやデイサービス、クリニックなどを擁する「多摩平の森健康増進施設プロジェクト」(東京都日野市)を着工、17年7月の開業に向けて順調に工事を進めている。「スポーツクラブ運営やシニア事業などにも取り組む当社グループのシナジーがあって進んでいるプロジェクト」(伊久間氏)と語り、今後も、これまでの主要ターゲットであったファミリー層に加え、地方、シニア、富裕層もターゲット展開を進めていく考えを示した。

 通期では、連結売上高500億円、営業利益54億円、経常利益50億円、当期純利益33億円を見込む。

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