(株)アールシーコアは25日、2017年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
当期(16年4月1日~9月30日)は、連結売上高65億3,500万円(前年同期比2.9%増)、営業利益3億8,900万円(同9.8%減)、経常利益3億8,200万円(同7.4%減)、当期純利益1億8,500万円(同34.9%減)。決算概要は、14日のニュース参照。
期首の繰越契約残高からの売り上げは順調に推移したものの、台風等の影響により工期納期の遅れが生じ売上ペースが鈍化。売上高は前年同期比2.9%増にとどまったが、上期では過去最高を更新した。一方、営業利益は、組織体制強化に伴う人件費増等の要因で減益。当期純利益は、カナダ製造子会社(BFM社)売却に伴う為替影響により、特損1億1,500万円を計上し、同34.9%減となった。
下期は、「将来布石の年」と位置づけ、将来への成長とつなげる施策を実施。営業教育制度強化により、ようやく安定してきた質のさらなる向上を目指し、営業定着率のアップ、人員増を目指す。またBESSブランド管理強化の基盤となる販社再編完遂を図るとともに、異業種と提携する新規事業、オメガ戦略室を本格稼働する。さらに職方不足による工事長期化への対策として、調達・施工の効率化を目的とした生産革新プロジェクトに着手する。
また、今年度が最終年度となる中期経営計画(2012年4月~17年3月)の進捗状況については、販社再編により直販比率が上がり1棟単価は上昇しているものの、再編の進捗が想定より遅れており、売上高約1.8倍の目標が1.3倍に留まる見込みと、目標達成は難しい見通しとなった。営業利益率についても、売上の未達成および組織体制強化等の先行投資により、目標8.0%のところ5.6%の予測にとどまった。
一方、この5ヵ年で全国のBESS展示場の新規来場件数が2万件から3万件(予測)と着実に増加した。同社代表取締役の二木浩三氏は「広告以外の当社取材記事がこの5年で11倍に増え、ユーザーによるSNS等のBESSの暮らしに関する情報発信も増加。来場前のBESSファン化の促進が顕著となっており、ブランドの定着、認知の向上については着実に前進し手応えを感じている」などと述べた。