不動産ニュース

2016/12/19

宮城県東松島市で同社初の木造小学校校舎竣工/住友林業

「東松島市立宮野森小学校」外観
「東松島市立宮野森小学校」外観
教室イメージ
教室イメージ

 住友林業(株)は20日、同社初の木造小学校校舎であり、手掛けた中大規模木造建築物の中でも最大規模となる「東松島市立宮野森小学校」(宮城県東松島市)を竣工する。

 同小学校は、東日本大震災の津波被害を受けた東松島市立野蒜小学校と宮戸小学校を統合して建設。木造一部鉄筋コンクリート造鉄骨造平屋建て(一部2階建て)。建築面積3,724.44平方メートル、延床面積3,999.07平方メートル。総工費約18億円(電気・設備工事含む)。

 宮野森小学校のコンセプトは「森の学校」。土台はヒノキを、構造材には主に地元東北材のスギの無垢材を約5,000本使用。全面的に木の現しとすることで木質感あふれる空間を創出した。校舎・屋内運動場共に木造の小学校は宮城県初。

 東日本大震災により移転地として高台に造成された新しい街区の里山と寄り添う敷地に建設し、教室は山側に向かって大きな開口部を設けることで山の自然や四季を感じながら学べる環境を実現。平屋の特性を生かし、校舎全体が繋がる回遊性のある動線設計となっている。また、教室棟、管理棟、図書棟、屋内運動場、プール棟など各棟を結ぶ渡り廊下は鉄骨造または鉄筋コンクリート造とすることで、耐火区画としての機能も持たせた。

 各学年は1クラスずつ(6年生のみ2クラス)の構成で、開校時の児童数は143名。供用開始は2017年1月10日の予定。

 なお、小学校と隣接する里山は、C.W.ニコル氏が代表を務める(一財)C.W.ニコル・アファンの森財団が整備しており、里山も学びの場として活用していく予定。

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