不動産ニュース / 開発・分譲

2017/2/13

埼玉・新座に自立支援介護型の有料老人ホーム/サンケイビルグループ

同社6棟目となる介護付有料老人ホーム「ウェルケアテラス新座」外観
同社6棟目となる介護付有料老人ホーム「ウェルケアテラス新座」外観
1階に設置した「理美容室」は月2回の予約制
1階に設置した「理美容室」は月2回の予約制
リハビリテーション室では、理学療法士が運動を指導。写真は「ホリゾンタルレッグプレス」というもので、椅子からの立ち上がりをスムーズに行なうための運動を行なう
リハビリテーション室では、理学療法士が運動を指導。写真は「ホリゾンタルレッグプレス」というもので、椅子からの立ち上がりをスムーズに行なうための運動を行なう
ある日の昼食。刻み食やソフト食ではない食事を用意し、よく噛むことで口腔機能を向上させることを目指す
ある日の昼食。刻み食やソフト食ではない食事を用意し、よく噛むことで口腔機能を向上させることを目指す

 (株)サンケイビルウェルケアは、自社6棟目となる介護付有料老人ホーム「ウェルケアテラス新座」(埼玉県新座市、居室数80室)を3月1日にオープンする。13日、報道関係者に公開した。

 同施設は、JR武蔵野線「新座」駅徒歩15分に位置。敷地面積2,537.54平方メートル、延床面積3,082.30平方メートル、鉄筋コンクリート造地上3階建て。

 「水分の摂取」「食事」「自然な排便」「運動」の4項目を実践する介護方法「自立支援介護」を推進。入居者2.5人に1人以上の介護・看護スタッフを配置し、食事や運動など日常生活全般をサポートする。正しい姿勢で足を床につけて食べることが大切との考えから、高さが3段階に分かれた椅子と特注のソファを用意し、体の横倒れを防止。1階のリハビリテーション室では、理学療法士が運動をサポートするほか、3ヵ月に1度、個々の運動計画を見直しを提案する。

 看護スタッフが24時間常住し、緊急時にも迅速に対応。ヘルパーステーションと各居室は緊急コールシステムで直結している。

 介護レベルの高い入居者向け居室が1階に14室、2・3階には33室ずつ用意。居室面積は18~19.08平方メートルで、すべて1人部屋。希望者には、見守りシステム(別途約27万円負担)を設置。壁面に設置されたセンサーが、入居者の起床、離床、転倒、ベッド転落などを検知し、即座にスタッフの持つ端末機器へ行動情報を送信する。

 同施設ホーム長の渡邉 喜一郎氏は、「入居は原則として65歳以上が対象だが、介護レベルによっては40歳代の受け入れも可能とし、看取りまで対応する。これまで5棟を運営しており、そのノウハウを積んだスタッフをオープニングスタッフとして採用した。平成27年度の介護度改善実績については、2施設79名中、36.7%の29名の方に介護度の改善がみられている。今後より一層『自立支援介護』を広めていきたい」などと話した。

 地域との交流を深めるため、体操教室やイベントを開催する際には同施設のメインダイニングやテラスを開放し、社会とのつながりもサポートしていく。

 権利形態は利用権方式で、前払金方式を採用。標準プランは、入居前払金588万円、月額利用料19万7,000円。現在までに仮契約が7件、60件超の問い合わせがある。来年2月には、7棟目の施設を開業する予定。

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