不動産ニュース

2017/2/21

支店強化、権利調整ノウハウを生かし新たな事業展開/サンセイランディック

 (株)サンセイランディックは21日、2016年12月期決算を発表した。

 当期(16年1月1日~12月31日)は、連結売上高123億円(前期比6.3%増)、営業利益14億4,600万円(同11.3%増)、経常利益13億2,800万円(同11.1%増)、当期純利益8億5,300万円(同17.9%増)。大型の居抜き物件の期ずれが発生し、当初の計画値を下回ったものの売上高は増加。一方、底地販売は好調に推移。売上高の増加が寄与し増収増益、売上高・利益ともに過去最高を更新した。
 決算概要については14日のニュースを参照。

 19年12月期の見通しについては、不動産販売事業では棚卸の状況から底地・居抜きの取り扱いが増加。建築事業ではこれまで下期偏重だった注文住宅の売上を平準化させ、大型リフォーム増加による売上高伸長を予測。売上高144億4,800万円、営業利益14億6,600万円、経常利益13億7,400万円、当期純利益9億2,900万円を見込む。

 15~17年度の3ヵ年を対象とした「中期経営計画」の進捗状況についても説明。同計画では既存事業を太くし、これまで培ってきた権利調整ノウハウを生かした新たな事業展開、創業100年を見据えた人材育成を掲げている。
 人材育成については、マニュアルを作成し、実行・ブラッシュアップを重ねることでノウハウ共有を推進。既存事業強化については、仕入れ専業チームによる戦略化、新規情報チャネルの拡大、既存ルートの強化などを積極的に行なった。加えて、コンサルティングの拡大としてサービスメニューを拡大し、税理士との提携を強化するなどした。
 また、大阪、中部支店の人員を増加し、取扱い案件増、エリア拡大に注力した。

 同社代表取締役社長の松崎隆司氏は「今期中に18~20年の新3ヵ年計画を策定し、オリンピック開催後の景気後退への反動への対応できる体力をつけていきたい。底地については利益率が高いこともあり、競合他社が増加しているが、当社には20年以上手掛けてきたノウハウがある。全国にある支店を生かしたビジネス展開、人材育成等で切りぬけていきたい」などと述べた。

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