不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2017/5/10

2ケタの増収増益/三菱地所17年3月期

 三菱地所(株)は10日、2017年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(16年4月1日~17年3月31日)は、営業収益1兆1,254億500万円(前期比11.5%増)、営業利益1,924億9,500万円(同15.8%増)、経常利益1,698億5,100万円(同17.3%増)、当期純利益1,026億8,100万円(同23.1%増)と、2ケタの増収増益を達成。売上、利益とも過去最高を更新した。

 主力のビル事業では、大手町フィナンシャルシティ グランキューブと宿泊施設棟の収益寄与により建物賃貸収益が増収となり、営業収益4,842億3,800万円(同14.6%増)、営業利益1,335億7,000万円(同22.6%増)に。期末の空室率は2.93%。賃料交代していないテナントも相当数いるほか、オフィスニーズは引き続き堅調として、次期営業収益4,970億円、営業利益1,400億円、空室率3.0%を見込む。

 住宅事業は、売り上げ計上戸数は3,713戸と前期並みであったが、戸当たり販売単価がアップし、営業収益4,078億5,000万円(同18.1%増)、営業利益192億5,300万円(同6.7%増)と増収増益に。期末完成在庫は326戸(同138戸増)となったが、市場全体の問題ではないとした。次期は売上計上4,200戸、営業収益4,230億円、営業利益200億円を目指す。

 生活産業不動産事業は、(株)東京流通センターを連結したことなどにより増収となったが、前期に一過性の収益を計上した反動で減益となり、営業収益889億5,500万円(同2.7%増)、営業利益258億700万円(同0.2%減)。海外事業は665億5,600万円(同12.4%減)、営業利益263億1,300万円(同35.4%増)。

 次期は、営業収益1兆2,000億円、営業利益1,950億円、経常利益1,710億円、当期純利益1,080億円を見込む。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。