不動産ニュース / 開発・分譲

2017/5/18

リノベ事業、21年度に売上200億円規模に

 (株)コスモスイニシアは17日、2021~23年度の事業戦略と事業規模を想定した「中長期事業戦略」を発表した。

 現在進行中の中期経営計画2018(16~18年度)による事業ポートフォリオ変革を踏まえ、現行中計終了後3~5年後のレジデンシャル事業、ソリューション事業、工事事業の3本柱の成長戦略を描いたもの。

 レジデンシャル事業は、リノベーションマンションを成長エンジンとする。買取再販を中心に、新築マンション事業で培ったデザイン重視のリノベーションマンションをターゲット別ブランドで展開。併行して、リテール仲介+リノベーション工事需要も取り込むなどして、18年3月期売上高予想(リノベーションマンション+リテール仲介)86億円を、約200億円まで拡大する。新築は、年間550戸規模を巡航水準とし、利便性の高い立地での高付加価値マンション・一戸建てやアクティブシニア向けマンションに特化。18年3月期売上高予想306億円から約500億円へ拡大。レジデンシャル事業全体で18年3月期予想392億円、中計最終年度(19年3月期)予想525億円を約700億円規模へ引き上げる。

 一方、ソリューション事業は、新たに立ち上げたインバウンド宿泊需要向けのアパートメントホテル事業が牽引役に。アパートメントホテルは、オーナーへのサブリース提案で、東京・京都・大阪エリアで展開。運営も手掛ける。18年2月の上野を皮切りに、20年5月までに東京都内と京都市内に10棟・474室を開業。早期に1500室体制を確立する。「一室40平方メートル前後、定員3~5人、1泊3万円前後の設定で、圧倒的な利便性と安全性を確保して、民泊と差別化する。民泊には今後も参入しない」(同社代表取締役社長・高木嘉幸氏)。

 18年3月期のソリューション事業売り上げ予想は469億円。中計最終年度434億円に対して、アパートメントホテルの開発で約200億円、中古ストック再生型の投資用不動産「コスモリード」の販売など、投資用不動産開発全体と法人仲介で約400億円、サブリースとアパートメントホテル運営で約300億円の青写真を描く。

この記事の用語

リノベーション

新築を除く住宅の増築、改装・改修、模様替え、設備の取替えや新設などの改造工事を総称してリノベーションという。リフォーム、リモデルなどとも。既存建物の耐震補強工事もリノベーションの一種である。

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