不動産ニュース / ハウジング

2017/7/11

家事をシェアする共働き向け戸建住宅販売へ

「家事シェアハウス」外観

 大和ハウス工業(株)は11日、共働き世帯をターゲットにした戸建住宅「家事シェアハウス」モデル棟(東京都新宿区)を報道陣に公開した。

 同社が「家事」に関する調査を行なったところ、家事の分担は進んでいるにもかかわらず、女性の家事負担が時間的にも心理的にも解消されていないことが明らかとなった。そこで、「家事シェアハウス」では、家事を「分担」するのではなく、家族全員で「シェア」するという考え方を提案。家事負担を軽減するための工夫やアイテムを盛り込んでいる。

 モデル棟は、西武池袋線「東長崎」駅徒歩7分、都営地下鉄大江戸線「落合南長崎」駅徒歩10分に立地。分譲住宅「セキュレア西落合4丁目」(総戸数5戸)の4号地(3LDK)で、軽量鉄骨造2階建て、敷地面積107.08平方メートル、延床面積104.53平方メートル。

 自然に効率良く家事をシェアできるよう動線にこだわっており、玄関近くには家族の荷物を個別管理できる「自分専用のカタヅケロッカー」を設置。コートやスリッパ、鞄や小物などをしまえ、不要なチラシなどは足元のゴミ箱へ捨てることができる。また、洗面台、洗濯機など、水回りが集合した「ファミリーユーティリティ」では、上着をハンガーパイプにかけて仮置きすることができる。手や顔を洗って部屋着に着替え、着ていた服は洗濯かごへ入れられるので、脱ぎっぱなしがなくなる。その他、散らかる紙類をまとめてすっきり保管できる「お便り紙蔵庫」、家族の持ち物を個別に収納できる「自分専用ボックス」、2階に持っていく物などを仮置きできる「階段ポケット」など、一次保管場所を用意。2階には、翌日着る服をクローゼット内のフックにかけておける「ビューティークローゼット」も用意する。これまでの顧客の反応では、「自分専用カタヅケロッカー」が取り入れたいアイテムとして一番人気だったという。

 見学会で同社住宅事業推進部営業統括部主任の多田綾子氏は「不要なチラシを捨てたり、ティッシュの箱を取り換えたり、脱ぎっぱなしの服をしまうなど、家事負担の原因として『名もなき家事』がもれてしまっていたことが調査によって分かった。一つひとつはささいなことでも、毎日重なると負担となるため、分担ではなく家族みんなで家事をシェアするという発想を提案した」などと述べた。

 なお、分譲住宅の価格は9,000万~1億1,500万円の予定。販売開始は7月22日。「家事シェアハウス」の全国一斉見学会は7月15~17日に開催する。

水回りが集合した「ファミリーユーティリティ」では、上着など仮置きできる

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