不動産ニュース / 開発・分譲

2017/9/27

渋谷に「木のタワー」をイメージしたビル

オフィスビル「AD-O渋谷道玄坂」外観

 (株)エー・ディー・ワークスは27日、オフィスビル「AD-O(エー・ディー・オー)渋谷道玄坂」(東京都渋谷区)の竣工に先立ち、マスコミ向けの内覧会を開催した。

 同物件は、敷地面積235.76平方メートル、延床面積1,931.98平方メートル、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上11階建て。同社の創業130周年記念事業として手掛けたもので、オフィスビル開発は初となる。

 外観は、道玄坂のけやき並木と調和した「木のタワー」をイメージし、木目パネルを採用。各階で大きさや配置の異なる大小さまざまな窓を配し、自然光をふんだんに室内に取り入れる設計とした。建築家・隈 研吾氏によるデザイン。
 エントランスホールは、最長4.5mの天然木の杉板を壁面に乱尺貼りし、開放感あふれる空間に。1階はすべて共用スペースとし、会議室兼ショールームを2室設置した。入居テナントは、1日2時間まで無料で利用できる。

 建物は制震構造を採用し、建築基準法の耐震要求性能の1.25倍を確保。80kVA非常用発電機を屋上に設置し、非常時には10時間の電力供給も可能としたほか、地下1階には防災備蓄倉庫も備えた。

 1フロア・1フロントを基本としており、各階のエレベーターホールはテナントの要望に応じてデザイン変更が可能。オフィス付帯のキッチンスペースは約6平方メートルを確保した。
 オフィスフロア面積は、2~10階が143.99平方メートル、11階が129.78平方メートル。10~24名まで収容可能で、募集賃料は坪単価3万円。そのうちの1フロアについては、通常の賃貸ではなく、スタートアップ企業の成長支援や新ビジネスの模索などに活用することを検討している。

 竣工は29日。現在、半数以上の入居が決定している。

1階の会議室。1つは路面に面しているため、
ショールームや展示会等にも活用できる

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