不動産ニュース / 開発・分譲

2017/11/2

愛犬同伴ホテル、18年内に9施設に/東建

「レジーナリゾート旧軽井沢」外観
無垢材を多用し周囲との調和を図っている。
2階の窓ガラスは浅間山系の山並みをイメージ

 東京建物グループの東京建物リゾート(株)は、リゾートホテル「レジーナリゾート旧軽井沢」(長野県北佐久郡、総客室数:26室)を11日にオープンする。

 同社が2013年から展開している愛犬同伴型リゾートの6施設目で、軽井沢エリアでは16年5月開業の「軽井沢御影用水」(同、26室)に次ぐ施設。JR「軽井沢」駅より車で10分の、旧軽井沢別荘地内に位置。同社が土地を取得、建物を建設・保有し運営する。

 建物は、地上2階建て。エントランス前の大屋根や2階外壁に無垢材を使用しているほか、施設内や客室内、家具備品もスギ無垢材を中心に木材を多用、防臭と癒し効果を狙っている。廊下カーペットや室内のタイルは、犬が滑らず尿も染み込まない部材を使用している。

 共用施設として、ウッドチップ敷き、150平方メートルのドッグラン、レストラン、暖炉のあるカフェバー、ドッグシャワー、グルーミングルーム等を用意。レストランやカフェバーも愛犬同伴で利用できるのが特長。ペットの逃走を防ぐため、エントランスや客室廊下入口などは、客室キーをかざさないと移動できないよう配慮している。

 客室は、4タイプ。広さ40~85平方メートル。1階客室(13室)は、すべてドッグラン付きウッドテラスが備わる。2階(13室)は、最大天井高3,600mmを確保し、ワイドサッシからの眺望による開放感がウリ。すべての客室には、リビングと浴室への床暖房と、玄関前への換気機能付き汚物ポットを設置している。客室内では、ベッドと浴室以外は愛犬をどこに入れてもよく、万が一、犬が家具や備品を汚損破損してもすべて保険で対応する。宿泊料金(1泊2食)は、1人2万2,500~4万8,600円。

 1日会見した同社代表取締役社長の輿水秀一郎氏は「当社が羽鳥湖のリゾートで愛犬同伴型ホテルを作ってから8年、レジーナリゾートを展開しはじめて4年だが、通年稼働率8割、累計宿泊者数3万2,000人と、高い評価を受けている。お客さまのご評価を施設やサービスに反映してきたが、今回の旧軽井沢はその集大成として、犬の性質を理解したアイテムやサービスを多数盛り込んだ。今後もご利用いただくお客さまとともに施設・サービスを作り上げ、全国の主要なリゾート地で、人と愛犬が快適に過ごせるホテルを展開していきたい」などと語った。

 同社は、18年も琵琶湖長浜、千葉鴨川、箱根仙石原の3ヵ所で施設を開業予定。今後も、市場動向を見ながら土地建物保有、建物賃借運営の両手法で事業展開を進める方針。

1階客室にはすべてドッグラン付きのウッドデッキが備わる
ペットが快適に過ごせるようさまざまなアイテムを完備

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