不動産ニュース / 開発・分譲

2017/11/16

横浜の超高層複合タワマン、1期は730戸

「ザ・タワー北仲」完成予想図

 三井不動産レジデンシャル(株)は、丸紅(株)と共同で開発を進めている大規模タワーマンション「ザ・タワー北仲」(横浜市中区、総戸数1,176戸、事業協力者住戸50戸)の第1期(730戸)販売を、25日から開始する。

 同物件は、生糸倉庫街等の再開発事業である「北仲通北再開発等促進地区地区計画」(横浜市中区、約7.5ha)の中核プロジェクトとなる複合ビル。みなとみらい線「馬車道」駅に直結。敷地面積は約1万3,000平方メートル、延床面積約16万8,000平方メートル。地上58階建て・高さ200mは、横浜市の分譲マンションでは最高層。総戸数は、1993年以降供給のマンションでは市内最高となる。730戸という販売戸数も、1回の販売戸数としては市内過去最高。

 みなとみらい地区と関内エリアの結節点に位置しており、北東に横浜港とみなとみらいエリア、南西に関内や伊勢佐木町の繁華街の眺望が広がる。住宅だけでなく商業や宿泊・文化施設を一体開発することで、生活のクオリティを高める「ミクストユース」の考えのもと、1~3階にスーパーマーケット等の商業施設と文化施設、46~51階を滞在型宿泊施設「オークウッド」(175室)とする。低層部は、従前の倉庫等を復元した歴史広場とし、市の指定有形文化財である「旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所」も復元保存する。

  スケールメリットを生かし、パーティルーム、ラウンジ、フィットネスルーム、スタディルーム、アトリエ、ビューラウンジ、ゲストルーム、屋上テラスなどの共用施設を充実。住戸は、1LDK~3LDK、専有面積44~212平方メートル。階層別に4つのグレードに分け、41階以上は階高3,500mmを確保し、水回りを含めた間取り可変に対応する。1期の販売価格は4,500万円~8億円、坪単価390万円。最多価格帯6,600万円台。

 2016年末からプレセールスを開始。17年8月から事前案内を行なっており、これまでの資料請求数は1万4,200件、予約制のモデルルーム来場は3,600組。来場の54%が横浜市内、65%が神奈川県内。40歳台中心に、30歳台~50歳台で約8割、家族数は2人が47%となった。

  16日に開催したマスコミ向け事業説明会で挨拶した同社執行役員横浜支店長の小西英輔氏は「横浜市内でのフラッグシッププロジェクトとして、横浜市などさまざまな関係者の協力を得て開発を進めてきた。市内最高層、過去最大規模、駅直結だけを魅力にするのではなく、当社グループが日本橋や柏の葉、東京ミッドタウンで取り組んできた”残しながら蘇らせながらつくっていく”というミクストユースのまちづくりに挑戦する。この地の持つ歴史を残しながら、未来に向けた新しい文化を発信していく」と抱負を語った。

駅からのアプローチとなる「歴史広場」。
従前の倉庫街をモチーフとした商業施設が並び、市の指定有形文化財である「旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所」も復元保存する
住戸からは、横浜みなとみらいエリアや横浜港、官庁街・繁華街を一望できる

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。