マリオット・インターナショナルと積水ハウス(株)は10日、日本初進出となるホテルブランド「W(ダブリュー)ホテル」を2021年、大阪で開業すると発表した。
「Wホテル」は、個性的なデザインが特長のラグジュリー・ライフスタイルホテルブランド。現在世界52ヵ所で展開しており、20年までに75ヵ所に達する見込み。
今回開業するホテルは「W OSAKA」(大阪市中央区、総客室数337室(予定))。積水ハウスが事業主で、マリオット・インターナショナルが運営を請け負う。
同ホテルは周辺にさまざまなショップやレストランが軒を連ねる大阪・南船場の御堂筋沿いに立地。敷地面積2,544平方メートル、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上27階地下1階建て。
「大胆」「ウイット」をキーワードに、客層ターゲットは「生意気」「斬新的」「自発的」「魅力的」といった性質を持つ自由で遊び心にあふれる人々に設定。設計顧問に建築家の安藤忠雄氏を迎え、「内側のエネルギーが外側にあふれ出るような」設計を目指し、外観は黒がベースのシンプルなデザインに、切れ込みをアクセントとして効かせたデザインを採用。エントランスではパブリックアートを計画している。
全337室中、「エクストリームWOW スイート」(1室)、「WOW スイート」(2室)をはじめとした50室のスイートを用意。各客室のインテリアは、Wホテルならではの斬新でスタイリッシュなデザインを採用する。客室タイプや宿泊料金については未定。
館内施設は、レストランやバーなどの料飲施設の他、プールや最先端のフィットネスセンター、スパ施設を備える。また、イベント施設として、自然光を取り込む400平方メートルのボールルームと会議室も設置する。
10日の記者発表で会見した積水ハウス代表取締役会長兼CEOの和田 勇氏は、「今後、観光が日本の経済成長の柱になるのは間違いない。インバウンド客が増える中、大阪ではまだまだ良質なラグジュアリーホテルが少なく、今回のホテルは、日本初進出のブランド、設計顧問に安藤忠雄氏を迎えるなど、鳴り物入りのホテルとなるだろう」などと抱負を述べた。また、今後、地方都市において、マリオット・インターナショナルと共に宿泊特化型ホテルの展開を予定していることを明らかにした。