不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2018/1/25

積水ハウス系REITが合併、総合型に移行

 積水ハウス・リート投資法人(SHR)と積水ハウス・レジデンシャル投資法人(SHI)は24日、役員会にて、SHRを吸収合併存続法人、SHIを吸収合併消滅法人とする吸収合併を行なうことを決定。2018年5月1日を合併の効力発生日として、24日付で合併契約を締結した。

 SHRは、オフィスビル、ホテルおよび商業施設等の商業用不動産を中心的な投資対象とする投資法人として、現在6物件・取得価格合計2,007億円のポートフォリオで運用。

 SHIは、住居および商業施設を中心的な投資対象とする「ジョイント・リート投資法人」として運用を開始し、住居のみを投資対象とする規約変更を行ない17年6月に「積水ハウス・レジデンシャル投資法人」に商号変更。グループが企画・開発する質の高い賃貸住宅を基軸に、現在113物件・取得価格合計2,069億円のポートフォリオで運用している。

 今回、両投資法人はそれぞれの課題へ対処するとともに、「質の高い『住居・オフィスビル』を中核資産とする安定性の高い『総合型REIT』」「積水ハウスグループの総合力を活用した多様な成長機会の強化」「資産規模拡大によるマーケットプレゼンスの向上」を目的に合併を決定した。

 新SHRは、SHIの保有資産のうち築年数が経過し将来的な修繕費の負担の増加が見込まれる住居12物件を譲渡予定価格合計164億円で譲渡するとともに、積水ハウス(株)より住居6物件を取得予定価格合計253億円で取得する。合併および資産入れ替え後の資産規模は113物件・取得(予定)価格は合計4,398億円となる見込み。

  また、合併に伴い、新SHRの18年10月期(18年5月1日~10月31日)および19年4月期(18年11月1日~19年4月30日)の運用状況および分配金の予想を発表。
 18年10月期は、営業収益120億7,700万円、営業利益56億8,300万円、経常利益49億8,000万円、当期純利益49億7,700万円、1口当たり分配金1,178円。
 19年4月期は、営業収益121億3,500万円、営業利益63億6,600万円、経常利益56億2,600万円、当期純利益56億2,400万円、1口当たり分配金1,495円。

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